抄録
内視鏡的胃瘻造設術は,経腸栄養や減圧ドレナージの方法として第一選択のルート造設術である.しかし,さまざまな理由でその造設が困難な例が存在する.経皮内視鏡的胃瘻造設術の禁忌および困難例に対して,頸部から直接,胃管を挿入する新しい方法として経皮経食道胃管挿入術が登場した.穿刺用非破裂バルーンの開発が本手技の安全性,確実性を高め,徐々に広がりをみている.内視鏡を必要とせず,透視下で,超音波ガイドでのバルーンの穿刺により,ルートを確保する方法で,偶発症が少ない安全な手技とされる.しかし,より安全な手技が望まれ,そのひとつに内視鏡を用いた方法がある.内視鏡を用いることで直視下に確実に手技の遂行を確認できる.管理としては,事故抜去対策と留置チューブが長いためにおこるチューブの詰まりに対する対策が大切である.偶発症には重篤なものは少なく,皮膚合併症も少ない.現在,保険適応が一時ストップした状態であるが,対象症例の減少は考えられず,早期の適応再開が望まれる.