2022 年 18 巻 3-4 号 p. 346-349
敗血症診療において,感染巣へのアプローチは抗菌薬投与と並んで重要な治療項目の1つである。そのためにはまず感染巣の検索が必須であり,明らかでない場合には疑われる感染巣に合わせた適切な画像検査を選択する必要がある。感染源が明らかになった場合には基本的にはドレナージ術が検討されるが,一方で感染性膵壊死については早期の侵襲的なアプローチは必ずしも推奨されない。また近年は内視鏡などを用いたより低侵襲なドレナージ術が広まっており,初期にはこれらの治療法から開始して徐々にステップアップする戦略も視野に入れる。