日本プライマリ・ケア連合学会誌
Online ISSN : 2187-2791
Print ISSN : 2185-2928
原著(研究)
検死からみた孤独死の現状(特に農村型孤独死について)
大曽根 卓
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2016 年 39 巻 4 号 p. 205-208

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抄録

目的:検死を通して常陸大宮市における孤独死の実態を明らかにして対策の一助とすること.
方法:2008年1月から2014年12月に当院で担当した, 自宅で発見された独居高齢者の異状死体149例について検討した.
結果:男性は女性より多く, 年齢分布も広い特性が見られた.一方女性は, 80歳から90歳が多かった.同市内の孤独死は死後経過時間2日以内が多かった.季節では冬から春が多く, 死亡から発見に至る時間もこの時期に長い傾向である.疾病では急性心疾患, 脳血管疾患が多いものの悪性疾患や肺炎比率は少ない.発見者は90%以上が家族親族で, 他には訪問系業者や近隣住民が見られた.
結論:常陸大宮市では孤独死は男性に多く発見までの日数が都市部より短い.

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© 2016 一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
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