抄録
東京ガス(株)では2001年からSUPREMEと呼ばれる新防災システムを導入し,大きな地震動が観測されると地区ガバナ単位でガス供給を自動遮断および遠隔遮断する.さらに,各需要家に配備されているマイコンメーターは,地震動を感知するとガスの供給を自動遮断する仕組みを有している.しかし,マイコンメーターの地震時遮断特性に関してはまだ不明瞭な部分が残っている.本研究では,マイコンメーターの地震時遮断特性を評価するための振動台実験を行うとともに,実地震時におけるマイコンメーターの遮断データを収集し分析を行った.さらに,地震動強さとマイコンメーター遮断率の関係を評価し,対数正規分布を用いた遮断率推定曲線を構築した.