日本プライマリ・ケア連合学会誌
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原著(研究)
高度急性期医療を担うA大学病院の外来看護に携わる看護師の在宅療養支援に関する意識と困難状況
牛久保 美津子冨田 千恵子大谷 忠広
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2020 年 43 巻 3 号 p. 97-104

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抄録

目的:高度急性期病院の外来看護師の在宅療養支援に関する意識と困難状況を明らかにすること.

方法:A大学病院の外来看護師を対象にした留置き法による無記名式質問紙調査.

結果:195名を分析対象とした(有効回答率89.9%).外来看護経験年数は,1~3年以内が約37%で最も多かった.外来での在宅療養支援は大切かについては,‘とても思う’と‘少し思う’を合わせて約97%であった.一方,在宅療養支援を行っているかについては‘とても思う’と‘少し思う’を合わせて約50%であった.外来での在宅療養支援の困難状況は【マンパワーが足りない】【時間がない】【患者把握が難しい】【知識不足がある】【連携が難しい】【外来患者が多い】など8つが抽出された.

結論:切れ目のない看護提供のために,外来看護師個々のスキルの向上,および業務の効率化や院内・地域連携の円滑化を含めた外来看護体制の組織的改善が必要である.

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© 2020 一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
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