2021 年 44 巻 4 号 p. 136-140
目的:家庭医へのグリーフケアの教育方法や実践について,これまで明確に示されていない.今回の研究目的は,家庭医が遺族に対するグリーフケアでの学びをどのように考えるか,またグリーフケアでの学びがどのような変化をもたらすのかを尋ね,検討することである.
方法:当院の遺族ケア外来を担当した家庭医7名に対し,半構造化方式でインタビューを行い修正版グラウンデッドセオリーアプローチ法で分析を行った.
結果:抽出された要素から①グリーフケア学習前の家庭医の心情と考え②グリーフケアでの学び③遺族を前にした学び,振り返りでの学び④家庭医の変化⑤グリーフケア学習後の家庭医自身の心情の変化の5つのカテゴリーに分類された.
結論:家庭医がグリーフケアを学ぶことは,共感・傾聴の姿勢や悲嘆反応の個別性などを遺族との対面や振り返りで学び,死後を見据えた関わりや生死を俯瞰的にみる視点を得られる可能性がある.