日本プライマリ・ケア連合学会誌
Online ISSN : 2187-2791
Print ISSN : 2185-2928
ISSN-L : 2185-2928
44 巻, 4 号
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Editorial
原著(研究)
  • 伊豆倉 遥, 吉澤 瑛子, 濱井 彩乃, 岡田 唯男
    2021 年44 巻4 号 p. 136-140
    発行日: 2021/12/20
    公開日: 2021/12/25
    ジャーナル フリー

    目的:家庭医へのグリーフケアの教育方法や実践について,これまで明確に示されていない.今回の研究目的は,家庭医が遺族に対するグリーフケアでの学びをどのように考えるか,またグリーフケアでの学びがどのような変化をもたらすのかを尋ね,検討することである.

    方法:当院の遺族ケア外来を担当した家庭医7名に対し,半構造化方式でインタビューを行い修正版グラウンデッドセオリーアプローチ法で分析を行った.

    結果:抽出された要素から①グリーフケア学習前の家庭医の心情と考え②グリーフケアでの学び③遺族を前にした学び,振り返りでの学び④家庭医の変化⑤グリーフケア学習後の家庭医自身の心情の変化の5つのカテゴリーに分類された.

    結論:家庭医がグリーフケアを学ぶことは,共感・傾聴の姿勢や悲嘆反応の個別性などを遺族との対面や振り返りで学び,死後を見据えた関わりや生死を俯瞰的にみる視点を得られる可能性がある.

  • 木村 紀志, 五十野 博基
    2021 年44 巻4 号 p. 141-146
    発行日: 2021/12/20
    公開日: 2021/12/25
    ジャーナル フリー

    目的:餅による食餌性小腸閉塞は近年では保存的に治療し得た症例の報告が増加している.しかし,保存的治療の経過や手術を要する症例の特徴は明らかでない.本研究の目的は餅による小腸閉塞の臨床的特徴と,手術を必要とする症例の特徴を明らかにすることである.

    方法:単施設7年間で後ろ向きに,腸閉塞の原因が餅と特定された症例を収集した.先行文献から得られた症例とともに考察した.

    結果:自験例9例と既報67例を収集し,56例(73.7%)が保存的治療で治癒していた.餅の摂取から発症までの期間は1.7±0.3日,腸管内に描出された餅のCT値は160.0±8.9 Hounsfield Unit(HU)だった.餅による腸管穿孔6例のうち5例で長径4 cm以上の餅片が認められた.

    結論:餅による食餌性小腸閉塞の多くは保存的治療で軽快するがCTで長径4 cm以上の餅片を腸管内に認めた場合は,腸管穿孔のリスクが高いかもしれない.

  • 北 啓一朗, 高瀬 義祥, 齋藤 麻由子, 黒田 萌, 黒田 格, 黒岩 麻衣子, 山城 清二
    2021 年44 巻4 号 p. 147-156
    発行日: 2021/12/20
    公開日: 2021/12/25
    ジャーナル フリー

    目的:医師が日常診療で方言をどのように捉え対応しているのかを量的・質的に検討する.

    方法:北信越地方のプライマリ・ケア医31名を対象にアンケート調査を行い,Steps for Coding and Theorization(SCAT)で質的に分析した.

    結果:71%は出身地以外で勤務していた.うち81.8%は患者が話す方言が理解できず困ったことがあり,36.3%が方言の意味を取り違えたことがあった.頻出方言として「ウイ」「テキナイ」が挙げられ,様々な症状と解釈されていた.SCATからは①症状を表す方言は文脈により語義が決定し次第に多義的になる②医師は方言を語り直しにより医学用語に変換している③医師は患者との心理的距離に応じて方言を用いていることが示唆された.

    結論:医師は方言の特徴を理解し状況に応じて適切に使うことで,患者とのコミュニケーションの質をより高められると思われる.

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