日本プライマリ・ケア連合学会誌
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原著(事例報告)
高度徐脈,門脈ガス血症を伴う非閉塞性腸間膜虚血が反復した一例
佐々木 紀仁, 岡本 悠, 木村 一隆, 南田 英俊
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2023 年 46 巻 4 号 p. 157-161

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抄録

高度徐脈と門脈ガス血症を伴う非閉塞性腸間膜虚血(NOMI)が反復した1例を報告する.80代男性で突然発症した腹痛で受診,意識は清明,顔色不良で冷汗あり,バイタルサインは洞性徐脈(HR42)以外は正常で,腹部CTで門脈内ガスを認めた.その後の14か月間に同徴候を3回繰り返し,初回と2回目は副交感神経遮断薬で症状は軽快したが,3回目は同薬剤が効かず,さらに多量の門脈内ガス,小腸壁内ガス,高乳酸血症を認め,腸管壊死の可能性があり,緊急手術となったが,術中所見では腸管壊死を認めず,ICG蛍光法では血流障害はなかった.これらの所見から,この症例の腸間膜虚血はNOMIによるものと判断し,これを抑制する目的で亜硝酸薬の貼付薬を開始,その後,4年間NOMIの再発はない.これまで高度徐脈と門脈ガス血症を伴うNOMIで反復した症例の報告はなく,ここに公表した.

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© 2023 一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
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