日本プライマリ・ケア連合学会誌
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原著(事例報告)
メベンダゾールが奏功した障がい者施設入所者の蟯虫症の一例
早川 史広丹羽 美和子丹羽 治男
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2023 年 46 巻 4 号 p. 153-156

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抄録

障がい者施設の入所者に発症した蟯虫症への対応を経験した.症状を伝えられない,感染対策への理解が得られないなど,入所者に合わせた対応が必要であった.また,パモ酸ピランテルでの治療に失敗し,本邦では保険診療で適応が認められていないメベンダゾールを使用した.

蟯虫症は,現在も国内では最も多い寄生虫症と考えられている.障がい者施設では,接触頻度が多い集団生活や障害に由来した手指衛生不良など,蟯虫症の感染リスクが高い因子が多く,再感染や感染伝播が起こりやすい環境と考えられる.そのような施設で蟯虫症が発生した場合には,入所者の特性に合わせた感染対策と治療,他の入所者へのスクリーニング検査や治療が必要となるため,施設と連携した対応が求められる.

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© 2023 一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
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