本稿では,英語の副詞節の性質を,統語と談話のインターフェイスの観点から考察する。特に,統語と談話のインターフェイスの特質の解明には,1990年中頃からヨーロッパを中心に研究がなされているカートグラフィーの視点が有効であることを示す。具体的には,話し手と聞き手が関わる談話と統語の現象として,Haegeman(2006)による英語の副詞節の分析を,日本語学における研究成果を取り入れて,カートグラフィーの観点から洗練することを試みる。さらに,副詞節に見られる局所性の効果を付加疑問文に焦点を当てて議論する。