源流
Print ISSN : 1345-3610
特集
原子・電子をみる
--- 金原子一個列が運ぶ量子化電流 ---
高柳 邦夫
著者情報
ジャーナル フリー

2000 年 2000 巻 2 号 p. 9-12

詳細
抄録
電子顕微鏡と走査型トンネル顕微鏡(STM)の組み合わせにより、金原子のナノワイヤ構造と電気伝導という量子の世界をみる研究例を紹介した。ナノワイヤの断面原子数には魔法数が見られた。1 本の原子列は量子化コンダクタンスの1ステップに相当する電流を運んでいた。金原子1 個列では原子間隔が広がり絶縁体になることも推測されている。ついてふれた。ナノの舞台で自由に電子を操作できる時代が到来しつつある。
著者関連情報
© 2000
科学技術振興事業団
JST基礎研究報編集事務局
前の記事 次の記事
feedback
Top