2003年2月4日、広島市安佐南区の医薬品を卸している会社の配送センターで雨漏りが見つかり、従業員の方が天井の穴の修理作業をしていたところ、床に落ちていた隕石を発見した。会社が休みであった1日(土)夕方から3日(月)の朝の間に落下したと考えられる。大きさが縦5.8cm×横10.5cm×高さ4.6cm、重さが約 414グラムで、国内で発見された49番目の隕石である。薄片の光学顕微鏡観察とSEM-EDXによる分析の結果、分類はH5 chondriteであった。宇宙線生成核種はガンマ線の測定と希ガスの測定を行った。Ne-21による宇宙線照射年代は約90Maで、非常に長いものであった。