北海道幌延地域の新第三系珪質泥岩におけるステロイド化合物の続成変化

抄録

堆積物中でのステロイド化合物の続成変化を明らかにするために、北海道幌延地域から採取された3本のボーリングコア中のバルク有機物分析、無機元素分析および個々のステロイド化合物の分析を行った。この結果、試料が非常に均質で、ステロイド化合物の続成変化を観察するのに適した試料であることが明らかになった。そして、ステロイド炭化水素の2不飽和物、1不飽和物、飽和化合物を用いた指標が堆積物の熟成度、さらには地温勾配の評価に有用であることが示唆された。