抄録
中国・日本を含むアジア域は北太平洋における汚染物質の主な排出源であり、西部北太平洋上の大気組成を大きく変えている要因である。化石燃料の燃焼に起因する汚染物質の大気輸送はこの地域の気象や気候に影響を及ぼす可能性が指摘されている。しかし、航空機を使ったエアロゾルの化学組成の研究は限られていた。本研究では、2002年12月25日から2003年1月6日にかけて、上海から青島にかけての中国沿岸部で双発の航空機を用いてエアロゾル試料を高度別(500, 650-800, 1000, 2000, 1620-2800, 3000m)にて採取し、水溶性の有機物(低分子ジカルボン酸、ケトカルボン酸など)と無機成分(主要イオン、微量金属)の測定を行った。発表では、ジカルボン酸、主要イオンなどの高度別分布などについて報告する。