日本地球化学会年会要旨集
2004年度日本地球化学会第51回年会講演要旨集
セッションID: 2P30
会議情報

岩石/地殻、鉱床
タングステン高回収率化学処理法の開発
*入澤 啓太簗田 千明平田 岳史
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
本研究では、陰イオン交換樹脂を用いて岩石からタングステンを高回収率で分離することに成功した。現在、地球化学におけるタングステンの用途は、ハフニウム-タングステン年代測定法による放射壊変元素としての役割が主流である。そのため、従来から内部補正法が用いられてきた。しかし、内部補正法は天然におけるタングステンの同位体組成の変動を補正している。岩石中に含まれるタングステンをほぼ100%で回収し、他元素を用いて外部補正法を使用する。年代情報に加えて、タングステン同位体分別機構に対する新たな知見を得る。
著者関連情報
© 2004 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top