抄録
自動航走と定点維持可能な無人海洋大気観測艇「かんちゃん」(SCOOP)を戦略的基礎研究「海洋大気エアロゾル組成の変動と影響予測」 (VMAP) の一環で開発した。本研究では、2001年8月26-31日と12月3-8日に八丈島近海で行われたSCOOP -0102並び-0103次航海での連続大気観測の結果について考察した。
塩素損失反応を引き起こすのは、主に硫酸塩と硝酸塩である事が知られている。また、硝酸の反応の高さから塩素損失反応に硝酸塩の反応は無視できないとされている。しかしながら、観測の結果から微小粒子(<2.5um)ではnss-SO42-が塩素損失反応の主体となっていること、NO3-の寄与が小さく、NO3-自体海塩と反応せず、ただ吸着している可能性が高いことが明らかとなった。