抄録
沖縄本島周辺のサンゴ礁への影響が懸念される河川から堆積物を採取し、環境ホルモンを検出した。環境ホルモンは界面活性剤の分解物質であるノニルフェノール(NP)とポリカーボネイト等の樹脂として使用されるビスフェノールA(BPA)について季節変動を考慮し定量及び解析を行った。NPとBPAは、どちらにも季節変動が認められた。NPの季節変動は河川ごとに異なる傾向があり、環境中におけるNPの分解速度は温度以外の影響により変化する事が示唆された。そこで、河川堆積物を用いNP及びBPAの分解速度を求める室内実験を行った。その結果NPの分解速度は、温度に依存すると共に好気・嫌気条件や含泥率、有機物含有量などの堆積物の性質にも依存する事が明らかになった。環境中におけるNP及びBPAの濃度は、温度変化と堆積物の性質により決まる事が考えられた。