抄録
ブラジルSao Luizからは下部マントル起源を示唆するダイヤモンドが報告されている。本研究では、Sao Luiz産のダイヤモンドについてFT-IRを用いて、窒素の存在状態について調べ、顕微ラマン分光法を用いて、包有物周辺のダイヤモンドの結晶構造の歪みに関する情報を得た。赤外分光法の結果から、Sao Luiz産のダイヤモンドには窒素の含有量の少ないType IIのダイヤモンドが非常に多い事が分かった。顕微ラマン分光法による測定結果からは、包有物周辺には残留圧力が蓄積されていることが分かった。包有物周辺についての残留圧力についてより詳細な情報を得るために顕微ラマン分光法を用いて二次元のマッピングを行った。