日本地球化学会年会要旨集
2005年度日本地球化学会第52回年会講演要旨集
セッションID: 3A11
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課題講演3 炭酸塩の地球化学---炭酸塩を用いて過去から未来への地球環境変動を解読する---
サンゴ骨格のバイオミネラリゼーションー古気候学への応用ー
*渡邊 剛Anne Juillet-LeclercJean-Pierre CuifClaire Rollion-BardAnders MeibomStephanie ReynaudYannicke Dauphin白井 厚太朗佐野 有司
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抄録
造礁性サンゴの酸素同位体比とストロンチウム/カルシウム比(Sr/Ca比)は、過去の水温によって変動すると信じられていたために、過去の水温を復元する指標として広く用いられてきた。しかし、近年のサンゴ骨格の微小領域の化学分析の結果は、これらの化学指標に水温の変化だけは到底説明の付けられない大きな変動を明らかにした。それらの局所領域における化学成分の大きな変動は、これまで解明さていなかったサンゴ骨格の石灰化(バイオミネラリゼーション)の過程で起こっている現象を直接観察することを可能にした。例えば、最近開発された、ナノシムスは、マイクロメートルサイズのサンゴ骨格の基本結晶形態にある化学的な不均質性を検出することができる。これらの手法は、微細構造の観察手法や生物学的な飼育手法と結びつくことで、バイオミネラリゼーションの解明に貢献し、古気候の記録者としてのサンゴ骨格に新たな見知を与えるであろう。
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© 2005 日本地球化学会
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