抄録
Bangladeshにおける地下水ヒ素汚染は、堆積物中のヒ素の自然溶出によるものであると考えられており、問題の解明には地球化学的なアプローチが必要である。我々はヒ素汚染の顕著なSonargaon地域において、汚染地下水形成機構の解明を目的に研究を進めている。これまでに、地下水の化学・同位体分析により、ヒ素の空間分布、汚染地下水の化学的・水文学的特徴,およびそれらの季節変化を明らかにしてきた。また、2004年末の掘削調査により汚染地域の地下構造が詳細に明らかになった。本発表ではこれまでの結果の総合的解釈に基づいた汚染地下水形成機構を解説する。