抄録
イタリアのマルケ州周辺には硫化水素泉が多数存在する。これらの硫化水素泉に含まれる硫化水素は硫酸還元バクテリアの活動により生成される。硫化水素泉に含まれる硫酸イオン、硫化水素の硫黄同位体比測定を行ったところ、これらの物質間の同位体比分別は採水時の水温との間に強い相関関係を持つことが示された。しかし、この関係からずれるものがいくつかあり、その硫化水素泉を重点的に季節ごとの水試料を採取した。これらの試料から硫黄同位体比その他の地球化学的指標の季節変動を得た。これらのデータをもとに共通の相関関係からずれる要因を議論する。