主催: 日本地球化学会
共催: 日本化学会
本研究で研究対象としているメタンおよび亜酸化窒素は重要な温室効果気体である。それぞれの気体の大気への放出源の中でも海洋が占める割合は大きいが、その見積もりの幅は大きい。これを明らかにするために非常に重要となる海洋中の濃度・同位体比分布は海洋環境によって異なり、より広範囲、より詳細な分布およびその成因を知ることが必要である。本研究では北太平洋HNLC海域、東太平洋湧昇域、南極海さらにインド洋のメタンおよび亜酸化窒素の濃度・同位体比の分布、およびセディメントトラップとプランクトンネットを用いて採取した試料の濃度測定結果から考察した海洋分布の成因について報告する。