抄録
海底熱水には、物理化学的に複雑な様相を呈している。海底熱水活動によって海洋深層に放出された熱水プルームは、周辺の海水と希釈混合しつつ海水流動に伴って拡散する。海底熱水活動に伴う地球内部から海洋への物質の供給を正しく評価するには,地球化学的な観測に加えて測流などの海洋物理学的なパラメータの観測が必要不可欠である。このため鳩間海丘に流速計を設置して約12日の流速データを取得した。この取得した実測データを用いて鳩間海丘熱水地帯の海水流動を把握するとともに,同時に 実施された水温・塩分や濁度等のマッピングデータの結果と比較を試み、熱水プルームの挙動と海水流動の因果関係を検討する。