抄録
温室効果ガスであり、かつオゾン層破壊物質でもあるN‹SUB›2‹/SUB›Oの大気中での濃度が近年急速に増加しつつあり、地球環境への影響が危惧されている。このようなN‹SUB›2‹/SUB›O濃度の増加を抑制するためには、N‹SUB›2‹/SUB›Oの生物地球化学的循環メカニズムについて定量的に理解することが重要である。このような状況に鑑み、これまで、N‹SUB›2‹/SUB›Oに直接関係したプロセスのみならず、それ以外の主要な窒素循環プロセスまでを全て考慮に入れたグローバル窒素循環ボックスモデルを構築してきた。本研究では、特に、対流圏N‹SUB›2‹/SUB›O濃度を支配する因子が何かを明らかにするために、全ての窒素循環プロセスに対して感度解析を行い、N‹SUB›2‹/SUB›O濃度に及ぼす影響の大きさと時間スケールについて定量的な評価を行った。