抄録
温泉ガスを連続自動測定する為に、観測システムが以下の条件を満たすことを確認した。1)キャリアガスに酸素を用いても、システムは通常通り分析を行う事ができる。2)少なくとも2、3ヶ月間はシステムのメンテナンス(カラムの焼き出しなど)を行う事無く、連続で自動測定を行う事ができる。3)実験室内の空気を繰り返し測定したところその(N2/Ar)のピーク面積比は7.16±0.05(1σ)と、十分な繰り返しの測定精度が得られた。4)システム系内のガスの残留成分による分析に対する影響(残留効果)を調べる為に、スタンダードガスと実験室内の空気を交互に繰り返し測定した。その結果、残留効果の影響は無い事が確認出来た。