キレート吸着体カラムを用いる海水中生物活性微量金属の分析及び東部太平洋観測への適用

抄録

これまで当研究グループでは，キレート吸着体カラム濃縮ー誘導結合プラズマ質量分析法による海水中微量金属元素の定量分析法を開発してきた。現在，オキシン系及びエチレンジアミン三酢酸型キレート吸着体を用いて微量金属の濃縮及び主要塩類の除去を検討しており分析法のさらなる向上を目指している。講演では本法を東部太平洋における生物活性微量金属Fe, Co, Ni, Cu, Zn及びCdの定量に適用した結果について述べる。