日本地球化学会年会要旨集
2006年度日本地球化学会第53回年会講演要旨集
セッションID: 1A03
会議情報
陸水
Pb(PDC)‹SUB›2‹/SUB›共沈法を利用した中性子放射化分析による温泉水中のAs価数別定量
佐野 淳子川井 智木川田 喜一大井 隆夫
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
Asは一般的に天然水中において三価または五価で存在し、価数や形態の違いによって異なる毒性や挙動を示す。そのため存在周辺域に与える影響も異なってくることからAsの価数別定量を検討する必要がある。本研究では、群馬県草津白根山西麓域の万座温泉を試料としてAs価数別定量を行い、当該地域におけるAsの分布及び挙動を捉えることを目的とした。実験方法は、pH 2-4の水中において高酸化状態の五価Asが共存する中で、Pb(PDC)‹SUB›2‹/SUB›(PDC=pyrrolidinedithiocarbamate)により三価Asのみを共沈させ、共沈物中のAsの定量をAsに対して高感度である中性子放射化分析により行うというものである。
著者関連情報
© 2006 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top