日本地球化学会年会要旨集
2007年度日本地球化学会第54回年会講演要旨集
セッションID: 2C07
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課題2
バイオマーカー分析に基づく過去1000万年間における東赤道太平洋とカリブ海の気候変動
関 宰シュミット ダニエラショウテン ステファンホプマン エレン河村 公隆パンコスト リチャード
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抄録
鮮新世における気候変動の鍵となるイベントは北半球の氷河化である。パナマ地峡の形成とそれに伴うグローバルな海洋循環の再編成がその要因として有力であると考えられているが、パナマ海峡の閉鎖の正確なタイミングはいまだ良くわかっておらず、海峡の閉鎖がもたらす気候インパクトはいまだ不明瞭である。また、もう一つの仮説として、北太平洋高緯度域表層の成層化による大気CO2濃度の減少が提唱されているが、大気CO2濃度と北半球の氷床発達の関連も十分に研究されていないのが現状である。我々は鮮新世初期から中期の気候状態および後期に起こった北半球の氷河化の要因を明らかにすることを目的として、東赤道太平洋(ODP1241)およびカリブ海(ODP999/1000)の堆積物コア中のバイオマーカーの定量、同位体分析から過去の水温、生物生産、大気CO2濃度の復元等を行った。講演ではこれら最新のデータを発表する。
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© 2007 日本地球化学会
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