2005年9月に石垣島白保サンゴ礁の轟川流域に生息する一部が白化したPorites lobata を採取した。昨年の地球化学会では酸素同位体比から白化時期が冬から春にかけてであること、Mn/Ca比、蛍光バンドの結果から白化の原因が河川からの赤土の流出である可能性を示した。その後、年4回の白保サンゴ礁の栄養塩測定と月単位の解像度を持つサンゴ骨格の窒素同位体比測定を行い、栄養塩測定では冬にNO3の値が高く、窒素同位体比結果では白化した冬の時期に低い値をとることがわかった。本発表ではこれらの結果を踏まえて河川とサンゴの骨格形成について議論する。