愛媛県城川町に発達する古トゥファ～14C年代法の適用と古環境復元

抄録

愛媛県城川町では，ジュラ紀の鳥の巣石灰岩体から湧出する沢に炭酸塩トゥファの沈殿が確認されている．この沢の側壁には全長2メートルの古トゥファが発達しており，内部には現生の試料と同様のラミナを形成している．我々は，この古トゥファを用いて，14C年代による絶対年代の決定を試みた．また，安定同位体比の測定により，当時の古環境について議論をおこなう．