日本地球化学会年会要旨集
2008年度日本地球化学会第55回年会講演要旨集
セッションID: 1P28 20-P05
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有機地球化学
海底の同位体トレーサー培養実験からみた古細菌の代謝活性:バイオマーカーの分子レベル安定炭素同位体比
*高野 淑識野牧 秀隆小川 奈々子力石 嘉人稲垣 史生北里 洋大河内 直彦
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抄録
原核生物の古細菌や真正細菌には、特有のバイオマーカーが存在する。例えば古細菌は、カルドアーキオール(Caldarchaeol)やクレンアーキオール(Crenarchaeol)に代表される極性脂質化合物を保有する。それらの分子は、微生物の成育・増殖とともに新たに産生されるため、同位体トレーサー基質を取り込んだ場合、その代謝のシグナルは、微生物細胞やそれを構成するバイオマーカー分子に反映される。堆積物から古細菌の細胞のみを単離するのは困難なため、古細菌を構成するバイオマーカー分子を分離・解析することで炭素源の取込みや代謝の活性を評価できる(eg. Pearson et al., 2001)。まず、海底堆積物中での微生物活性を測る目的で、古細菌に由来するバイオマーカーを単離・精製し、分子レベル安定炭素同位体比を評価する分析ラインを確立した。次に、海底表層と堆積物浅層で同位体ラベルを使ったトレーサー実験試料を用いて、海底堆積物に棲む古細菌の代謝活性の有無を調べた。海底堆積物浅層に棲息する古細菌は、1) 埋没後も脂質の生合成が行われ代謝活性があること、2)迫{9日間という時間スケールであっても代謝活性のシグナルが観測されることを示した。
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© 2008 日本地球化学会
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