日本地球化学会年会要旨集
2010年度日本地球化学会第57回年会講演要旨集
セッションID: 1P35 05-P01
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古気候・古環境解析の地球化学
北海道沙流川における河川水中懸濁粒子と河口域海底堆積物の主要元素組成
*入野 智久池原 研長尾 誠也
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抄録
古環境復元に多く用いられる海底堆積物の主要成分は、河川から懸濁態でもたらされた陸源砕屑物である。堆積物の堆積速度や砕屑成分の組成決定機構は、古気候アーカイブとしての堆積物の記録連続性・時間解像度および後背地気候復元にとって極めて本質的である。そこで我々は北海道日高地方の沙流川を始めとする小河川群について、その懸濁機構および懸濁物組成変動を調査した。このケースでは、極めて限られた支流系からの懸濁物供給が、海洋堆積物の堆積速度と組成変動に大きく影響する可能性が示唆された。
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© 2010 日本地球化学会
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