日本地球化学会年会要旨集
2010年度日本地球化学会第57回年会講演要旨集
セッションID: 2D02 20-02
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大気水圏地球化学(全般)
駿河湾における円石藻の出現特性
*萩原 直樹千賀 康弘仁木 将人杉本 隆成
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キーワード: 円石藻類, 駿河湾, 栄養塩
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抄録
円石藻類は炭素循環や硫黄循環を考える上で重要な微生物である。2007年10月3日に駿河湾で円石藻類のブルームが発見された。2008年からの研究で円石藻類の季節変動と栄養塩の対応性について3つのことが分かった。
1. 円石藻類は春に増殖し5月に極大を迎えた。春は沿岸よりも沖合に多く分布した。夏は激減し秋に増殖し10月に極大となった。秋は沖合よりも沿岸に多く分布した。冬は夏と同じように少なかった。 2. 種組成は、細胞密度においてEmiliania huxleyiが優占し、Gephyrocapsa oceanicaはE. huxleyi の1/2以下の期間が多かった。
3. 円石藻類ブルームに有利に働くとされる栄養塩枯渇状態もあったが,期間中にはブルームは見られなかった.
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© 2010 日本地球化学会
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