抄録
マントルの地球化学的進化や不均質性を考える指標としてマントル端成分が提案されている。マントル端成分の起源は、海洋地殻や大陸地殻の形成、そのリサイクリングに関連していると考えられている。特に高濃度で液相濃集元素を含む大陸地殻の形成とそのリサイクルは、マントルの元素収支を考える上で重要である。大陸地殻物質のリサイクルに関連していると考えられているマントル端成分は、EM1とEM2と呼ばれている。また、大陸地殻は、主に原生代以前の沈み込み帯で形成したと考えられている。そこで原生代以前の沈み込み帯における過程とEM1とEM2の関連を、地球化学的モデルにより調べた。