日本地球化学会年会要旨集
2010年度日本地球化学会第57回年会講演要旨集
セッションID: 1C10 07-03
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現世の有機物、微生物、生態系の地球化学的動態と過去の生命史の解明
地層中におけるビニルポルフィリンの反応挙動の解明
*朝比奈 健太熊谷 現浅野 純也小川 洋平三田 肇野本 信也
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抄録

地層中には、炭素数 32 のエチオポルフィリンやデオキソフィロエリトロエチオポルフィリン ( DPEP ) などのアルキルポルフィリンが中心となるが、芳香環を有するベンゾポルフィリンや炭素数 33 以上のアルキルポルフィリンの存在も知られている。当研究室ではこれまでに、これらの形成についてクロロフィルのビニル基が反応に関与している機構を提案してきた。本研究では、地層中でのビニル基の反応を詳細に検討することを目的として、メチルビニルピロール骨格を有するポルフィリンを基質としたモデル地層反応を行った。その結果、ビニルピロール構造からそれらを生成する事を示唆する結果を得た。本発表では、ビニルポルフィリンの反応挙動について、ピロール側鎖のアルキル基の増炭および、モノメチルピロール、ベンゾピロール構造の生成機構について論ずる。

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© 2010 日本地球化学会
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