日本地球化学会年会要旨集
2010年度日本地球化学会第57回年会講演要旨集
セッションID: 1C11 07-04
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現世の有機物、微生物、生態系の地球化学的動態と過去の生命史の解明
南極スカルブスネス露岩地域の淡水湖・塩湖堆積物の バイオマーカー分析による古環境変動の復元
*竹田 真佑美沢田 健高野 淑識
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抄録

近年、南極のような低温・光制限のある極限環境下の地域において、脂質や色素といった特定の生物に起源を持つバイオマーカーや遺伝子解析によって、数千年スケールの古環境・古生態変動が復元されている。例えば、ハプト藻網イソクリシス目由来のアルケノン(C37-C39アルケノン)は、南極のAce湖やFryxell湖で検出され、その生産性や古環境の年代変化の解析に使われている。本研究では、南極スカルブスネス露岩地域における生物の生産性や生物群集,それらの環境変化への応答を明らかにするために、湖底堆積物のバイオマーカーの分析を行い、その年代変動を検討した。

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© 2010 日本地球化学会
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