抄録
これまでの研究では,堆積物中のホパンポリオールの起源は陸から運搬されたものや,水柱や堆積物極表層の好気的環境に生息するバクテリアに由来すると考えられてきた.演者はこれまでに南海トラフやメキシコ湾で採取された海洋堆積物中から、最も深い深度で400m,古い時代で中新世の試料からホパンポリオールを検出している。このことは,ホパノイドを生成するバクテリアが地下深部にも生息する可能性を示すものである。本講演ではホパンポリオールの分布,地質学的セッティング,地化学的データや菌数計測データから,両者の可能性について議論する.