日本地球化学会年会要旨集
2010年度日本地球化学会第57回年会講演要旨集
セッションID: 1A09 15-09
会議情報
Geofluids:地球内部流体とその役割
草津白根山山頂火口湖「水釜」の水質経年変化と火山活動との関係
*西本 礼香井上 綾木川田 喜一大井 隆夫
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
草津白根山は活動的な活火山であり、山頂には「湯釜」、「水釜」、「涸釜」の3つの火口湖を有する。これら火口湖の水質は草津白根山の火山活動に伴い変動している。そこで、水釜湖水において火山活動に伴う特徴的な水質変化が表れていないかを検討した。過去40年以上における水質経年変動より、火山活動の起きた後に溶存成分濃度の上昇が見られた。水釜湖水は火山ガスからの二酸化硫黄や硫化水素の付加や、含硫黄鉱物の溶解で硫酸イオン濃度の高い酸性水質となっているため、カリウム以外の陽イオンは硫酸イオンの濃度変化と良い相関を示している。一方でカリウムは他の陽イオンとは少し異なる挙動を示し、火山活動とともに顕著な濃度上昇を示す。これより水釜においてカリウムの濃度変化が火山活動の盛衰の指標となると期待される。2005年以降のカリウム濃度の継続的な上昇は近年の火山活動の活発化に対応していると考えられる。
著者関連情報
© 2010 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top