日本地球化学会年会要旨集
2011年度日本地球化学会第58回年会講演要旨集
セッションID: 3P39
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セッション18 大気水圏地球化学(全般)
陸上化学風化の数値モデルの開発と河川水組成の推定
*野津 太一田近 英一
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キーワード: 化学風化, 土壌, 数値モデル
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抄録
岩石の化学風化速度に関しては,これまで実験室や野外調査に基づく多くの研究がある.また,最近ではそれらの知見を基礎とした数値モデルを用いた研究も盛んになってきている.しかしながら,数値モデルを用いて全球的な風化速度や河川水の化学組成,海洋へのさまざまな物質供給率をどこまで定量的に説明できるか,という点に関しては必ずしも明らかでない.そこで私たちは,土壌鉱物の溶解及び過飽和になった鉱物の沈殿における素過程に基づいた土壌の化学風化作用の数値モデルの開発を行っている.これまで,世界各地のいくつかの集水域に対してモデルを適用し,河川水化学組成の再現性の評価を行っている.集水域の面積や鉱物表面積を反映すると考えられる「スケーリングファクター」を調節することによって,観測とよく合う結果を得ることができる.
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© 2011 日本地球化学会
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