抄録
古海洋の酸化還元状態を推定する手がかり (プロクシ) として, 堆積物中モリブデン(Mo) ??同位体比が注目されている. さらに, Moと同族のタングステン (W) 同位体分析も同時に行うことで, より詳細な地球科学的情報が明らかになることが期待されている. 本研究では, キレート樹脂による固相抽出法を改良し, ?Mo, W の定量的な回収に成功した. また, ?MC-ICP-MS の質量差別効果の補正法を検討し, 主な共存元素である鉄の存在量が Mo の50倍までであればブラケティング法のみによる補正で正確な測定が可能であることを突き止めた. ?現在は固相抽出操作の最適化を検討中であり, その結果を報告する予定である.