日本地球化学会年会要旨集
2012年度日本地球化学会第59回年会講演要旨集
セッションID: 1P29
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G17 分析化学・物理化学
微少量炭素試料の14C測定法の検討
*加藤 ともみ南 雅代中村 俊夫
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抄録
AMS-14C測定では通常1.0-1.5 mgの炭素量(mgC)で測定が行なわれている。しかし近年、?Cレベルでの14C測定の需要が高まっている。本研究では微少量炭素試料のための新たなグラファイト化システムを構築し、まず~0.2mgCでの信頼性のある14C測定の実現を目指した。新しいシステムではグラファイト化の反応を高めるため、1) 反応器の容積の小型化、2) 還元剤H2量の増大、3) 副生成物H2Oの除去を常温冷却からエタノール/LN2トラップ(-90℃)による急冷に変更、の3点の改良を行った。その結果、0.2 mgC以上での信頼性のある14C測定を実現できることが明らかになった。
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© 2012 日本地球化学会
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