抄録
地下水中に存在するコロイドは、放射性廃棄物の地層処分において、放射性核種の移行挙動に影響を及ぼす可能性がある。本研究では、コロイドを分子サイズごとに分離可能なサイズ排除クロマトグラフィーを誘導結合プラズマ質量分析装置に接続し (SEC-ICP-MS)、有機物と微量元素の同時検出を行うことで、地下水コロイドとアナログ元素の相互作用の検討を行った。日本原子力研究開発機構瑞浪超深地層研究所用地内で採取された地下水(MSB-2号孔区間1、深度19-23 m)では、コロイド態のCo、Y、La、Ceが検出された。しかし、無機態として存在している希土類元素はサイズ排除カラム内で吸着されて溶出しないことから、今後、コロイド態として存在する割合の決定法を検討する必要がある。