抄録
環環境中有機物の安定炭素同位体比は、その有機物の起源の特定や有機物が関与する反応機構の解明に有用である。特に、有機分子の分子内安定炭素同位体比の計測利用が待望されている。現在、有機分子の分子内レベル安定炭素同位体比計測には、IRMSと定量13C-NMRを用いる方法がある。本講演では、オンライン熱分解GC-IRMS法及び定量13C-NMR法を用いて計測した、酢酸、アセトアルデヒド、エタノール、アラニン、アセトン、長鎖n-アルカンの分子内安定炭素同位体比の結果を紹介し、地球化学における分子内レベル安定炭素同位体比計測の現状と展望を議論する。