抄録
南中国貴州省瓮安地域におけるエディアカラ紀Doushantuo Formationからは、非常に保存状態が良い、リン酸塩化した微化石が産出される。特に、小球状の微化石は形態的特徴から動物の胚化石と解釈され、この時代の生物進化を研究する上で注目されてきた。しかし、微化石の構造が単純であるため、形態観察から詳細な分類や、系統発生上の類縁関係の議論を行うことはしばしば困難である。近年では、Doushantuo微化石の一部が巨大硫黄酸化細菌である可能性も提案された。そこで本研究では化学指標に着目し微化石分類を行うことを試みた。