抄録
現在の蛇紋岩熱水系においてCH4だけでなくその反応基質を含めた系統的な分析は十分行われておらず、その生成過程は明らかではない。そこで本研究では、CH4だけでなくその反応物も含めた系統的な分析から蛇紋岩熱水CH4の起源を解明することを目的とした。調査地の長野県白馬地域は蛇紋岩体が偶然火山フロントと交差し、温泉を形成している場所である。蛇紋岩体直上に位置する白馬八方温泉から、蛇紋岩熱水特有の性質である強アルカリ性(pH>10)と高いH2、CH4濃度が観測された。蛇紋岩体を貫く二つの井戸(1号井および3号井)から温泉水を直接採取し溶存ガス濃度、H2、CH4、CO2、H2Oの水素・炭素同位体比を測定した。講演ではその解析結果について報告する。