日本地球化学会年会要旨集
2012年度日本地球化学会第59回年会講演要旨集
セッションID: 2P44
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G1 大気微量成分の地球化学
札幌における低分子モノカルボン酸の季節変動及びガス-エアロゾル相の分配
*中村 進之介河村 公隆
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抄録
大気中に広く存在するガス状のギ酸や酢酸等の低分子モノカルボン酸(LMCA)もまた塩を形成することで粒子相へ分配しエアロゾルとして作用する。粒子相への分配はLCMAの蒸気圧に起因するだけでなく、大気中のLCMA濃度、塩基濃度に加え気温、相対湿度等の気象条件にも影響を受ける。そこで本研究では札幌での長期的な観測を行うことでこれらの詳細な知見を得ることを目的とした。結果は夏冬共にLCMAはガス相に強く分配していた。ギ酸(ガス+粒子相、最大1340 ngm-3)、酢酸(2100 ngm-3)が優位なLMCAであり、プロピオン酸や酪酸がこれらに続いた。LMCA濃度は夏により高い値を示した。一方で、冬には、特に蒸気圧の低いギ酸がが粒子相への大きな分配を示した。同様にヒドロキシ酸である乳酸、グリコール酸もまた夏に高い濃度を示し、ガス・粒子の分配は季節によってより大きく変動した。これは濃度や分配が気温や相対湿度に影響されることを示す。
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© 2012 日本地球化学会
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