抄録
ダブルスパイクTIMS法を用い、試料の高精度84Sr/86Srおよび88Sr/86Sr比を決定することを試みる。本法では試料の一部に84Srおよび86Srに富んだダブルスパイクを混合させ、TIMSでスパイク添加試料およびスパイク無添加の双方を測定することでTIMS分析中の同位体分別を補正する。まず、Oak Ridge社から84Sr spikeおよび86Sr spikeを入手した。最終的に得られる試料の同位体比の誤差は84Sr spikeおよび86Sr spikeの混合比や、試料とダブルスパイクの混合比に大きく左右される。そこでRudge他[8]に記述された理論に従い、ダブルスパイクを調整した。今後、地球試料(JB-1 , JA-2)、Allendeの84Sr/86Sr比、88Sr/86Sr比の決定を行う予定である。