抄録
我々のグループは146Smの半減期を再測定し、現在よりも34%短い68Myを得た。様々な再測定を行ったが、実験上の問題点は特に考えられない。146Smの半減期が修正されることで、太陽系誕生時の146Sm量が修正され、地球・月・火星の年代に数千万年のずれが生じる結果となった。その一方で、月の試料について、146Sm-142Nd、Pb-Pb、147Sm-143Nd法で年代が検討されており、本研究で求まった68Myを用いることで、すべての年代が誤差内で一致し、地球化学的手法により半減期の精度も検証することができた。