抄録
ハプト藻は海洋における主要な基礎生産者であり、世界中の海洋において繁栄している。本研究では、ハプト藻イソクリシス目4種と、円石藻目8種の培養試料を用い、極性脂質画分を検出した。イソクリシス目ではC27ステロールであるCholesterolとC28ステロールのBrassicasterolが、円石藻目ではCholesterol、Brassicasterolに加えて23, 24-dimethylcholesta-5-en-3β-ol(C29)、Stigmasterol(C29)が検出され、ステロイド組成は目レベルで大きく異なる。また、C. lamellosaとCruciplacolithus neoheilis株のみからC30ステロールが検出された。本研究では、ハプト藻のステロイド組成の種間の多様性を考察するとともに、限られた株から検出されたC30ステロールに着目してその意義を考察した。