抄録
「みらい」MR12-E03北極海航海において、CRDSを用いて表面海水中のpCO2とpCH4の測定を同時かつ連続的に行った。海域によって、その関連性が異なっていた。ベーリング海峡付近やバロー沖の沿岸域では、pCH4が高い海域がみられ、pCO2と正の相関を示した。表面のAOUが正であるから、海底堆積物からメタンの付加を受けた陸棚水の湧昇が寄与していることが示唆された。一方、カナダ海盆などの沿岸から離れた海域では、両者の間に負の相関がみられた。pCH4が高い範囲では、クロロフィル濃度も高かったことから、メタンの起源として生物由来による可能性が示唆された。